日々1  
 
 
 
「アキ、元気にしてた?元気にしてるわけ無いわね、バカ嫁に逃げられちゃったんだから。
でも、もう大丈夫よ、叔母ちゃんが来てあげたから!」
 
 
藤乃叔母さんはいつもの通り、一方的にまくし立てながら、
俺の顔をぐりぐり胸に押し当てた。
 
 
 
 
「あんな、アキを捨てて逃げるような女のことなんか、死んだと思って忘れてちゃいなさ い。
叔母ちゃんがアキの面倒をみてあげるから」
 
 
その前に、俺がその叔母さんの胸で窒息してしまいそうだった。
胸の谷間でもがいていると、ようやく俺が本気で苦 しがっていることに気がついてくれたのか、
手が緩んだ。俺は、ほっとして姿勢を正してみたが、どうやら状況は違っていた。
怪訝な顔をしたお義母さんが玄関から出てきたのだ。
 
 
 
 
※ボリュームにお気をつけ下さい。また本編では、より高音質で再生されます。